○193日目(4/23日)退去のとき


今日の午前で部屋を解約した。

なんだかんだでこのときがきたんだ。

 

トイレ掃除をして部屋のほこりを軽くとり、すべてのドアや引き出しを開けて退去立ち合いのときを待ち受ける。

 

家財保険の解約を申請するのを忘れていた。今朝申請書をダウンロードしてささっと書いて投函した。今日の今日だからもしかしたら郵便がつくまでの期間について退去の証明を求められるかもしれないが、まぁ別に届いた日までの日割りにしてくれていい、そう答えるつもりだ。

アマゾンから届いた荷物の宛名を家でシュレッダーをかけるべくビニール袋に集め、残ったはさみやカッター、養生テープなどをそそくさまとめ袋にいれ、さいごの荷物を片付けるころ、トイレットペーパーを外し、なんとかまとまったと同時にインターホンがなった。

 

ついにここを去るときがきた。

 

修理分担金での退去だからよっぽど痛みも与えていないのでなにもないだろう。

軽く電気がつくかを確認して、エアコン、バスルーム、そんな感じ。

電気は退去後に切れるように依頼してあった。ガスは前日とめた。ガスメーターが外にあるなら立ち合いは不要らしい。ネットでは必要そうに見えたが開栓のときとは勝手がちがうらしい。

 

10分ほど部屋を見て特になにもいわれなかった。そうだろう。半年でそれほどよごしてもいない(ただし部屋の壁紙は最初からすこし汚かったがもちろんその辺を言われることもなかった)。

画鋲の穴は数個あけてあるがやはり何も言われなかった。国交省のガイドラインどおりだ。

 

これで完了です。サインをください。

差し出された紙にサインをしたらそれでおわり。荷物をまとめて部屋をあとにした。

なんという早春の日差し。公園には老若男女、犬や移動販売のトラックがあふれ。

 

これでおわったんだ。

おわってしまえばいつもあっというま。

夢をみていたような気分だし、夢だったのかな?となんともきつねにつままれたような気分になる。

 

公園のカフェでアイスコーヒーをたのむ。

 

またこんなことをする日がくるんだろうか。

今はかえろう。あの部屋のない日常に。