ガス代はクレジットもしくは銀行引き落としになっていなかったからハガキが来ていた。
住所などはハガキを開けなければわからないように。ただし請求書だということは表書きしてあった。
一か月ほどしたら退去書類のなにかができあがると管理会社の人は言っていた。
取りに行くという言葉は果たされるのだろうか。送ってきてもだいじょうぶだろうけれども。
家財保険の残額は振り込まれていた。三千円ほど。
たいして高くないから帰ってこなくてもいいと思っていたけれど、更新の何かが届いたりしたら、と思うと即座に解約をした。
ネット上で完結し、ほしければ紙面でもなにかくれるらしいが、もちろんそれは不要だ。
きのうは帰ってからすぐ寝ていた。晩御飯も食べた記憶がない。
朝の5時半はとてもすがすがしく、今日ガス代を払い込んですべてをおわりにするにはちょうどいいときだと思った。
身支度をして家から二番目に近いコンビニに向かう。いちばんだとなにかと不都合があるかもしれないのと純粋に散歩には物足りないくらい近いからだ。
これで全部おしまい。
ひみつの半年国内旅行がおわり。
おわってしまえば夢のような、美化しているわけではなく、文字通り夢のような、夢だったのかな?現実だったのかな?というきつねにつままれたような気持ちだ。
なにごともはじまればおわりがある。そういうことなのだろうと思った。