≪①(名古屋~多治見 全6回)≫
散歩コース 国道19号春、桜の舞うころ
名古屋市 熱田神宮南 交差点
~中区 錦通伏見交差点(伏見駅)


Japan National Route 19
from Nagoya to Tajimi
Mar.~May,2011

というわけで、歴史をしのび人々の営みを感じつつ、というわけでもないですが、思い立ったので国道19号線を名古屋から歩きます。

といっても名古屋から中津川、塩尻を越えて長野まで歩くのもさすがに大変そうなので愛知県から岐阜県にかわって最初の地・多治見でいったん区切りとします。

それ以降はだんだん景色は自然多く、見通し良くなっていくものと思われますが、緑とトラックばかりになりそうなので次もし気持ちが動けばしますが、木曽方面は歩道がなかったりな場所もあるのであまり通行の邪魔になるようなことをしてもなんですし。

まぁ、2011年当時の国道19号の町並みを、名古屋、春日井、多治見の街をつらぬく大動脈をゆるーく散歩していると思ってください。お散歩のときのお伴みたいに使ってもらえればいいかな、って。

桜が咲いてるところにもふらふらーっと寄り道したりします^^


リンク集(順次更新)

熱田区 熱田神宮南 交差点(名城線 伝馬町 西)~
中区 錦通伏見交差点(東山線/鶴舞線 伏見駅)~
守山区 瀬古中島 交差点(JR新守山駅 西)~
春日井市 梅ヶ坪 交差点(JR春日井駅 北)
春日井市 坂下町(坂下神社バス停 付近)~
春日井市 内津PA(内津バス停 北)~
EX多治見市 音羽 交差点(JR多治見駅南)以北 ~長野市(断片行程)



●桜の場所(作成中・2019年に調査予定)

熱田神宮(正門側)
断夫山古墳 西 熱田神宮公園の桜・センチュリー・白鳥庭園
金山駅 西    金山公園
古渡町交差点 東 東別院 祭あり
大須観音
若宮北交差点 東 白川公園(名古屋市科学館)
日銀前交差点 しだれ桜
桜通久屋東交差点 テレビ塔下周辺
桜通泉2丁目(高岳)オオカンザクラの並木道(早咲き 市公式  開花状況 東区公式
勝川町1丁目交差点西 地蔵ヶ池公園 新守山・勝川の中ほど、勝川橋より北すぐ
若草通3丁目南(手前)八幡社 しだれ桜
瑞穂通1丁目(旧水路) 桜ありそう、シバザクラも? 南北に広い
春日井インター西交差点左折(北西) 落合公園 池の周り
潮見坂平和公園 街路に桜、とのこと。
坂下町6丁目交差点 北東 坂下神社
内々神社
虎渓公園 永保寺 修道院 3/30開花予想


※出典については、必要に応じ適宜記載しますが、全般的な記載のとっかかりとしてWikipediaを使用している関係上、個別には明記しませんが、逆にすべてWikiは出典として参照していると思ってください。



①熱田区 熱田神宮南 交差点 ~ 西高蔵駅 交差点 28th Mar, 2011

街中・人工構造物と緑・自然の景色が織りなす魅惑の国道19号の旅です。
(でも排気ガスがひどい区間があったり誰もいない感じな場所もあるのであんまりオススメはしません・・)

ちなみにこんなマニアックなページに来た方は僕なんかより十分国道19号を知っているか、たまたま飛んできただけだと思いますが、一応国道19号線の説明を軽くしておきます。

国道19号名古屋市から長野市まで、南西~北東に延びる全長270kmほどの国道です。

というわけで、熱田神宮南の国道19号の起点に続く道です。豊橋から四日市方面に向かう道を東に曲がります。

この道路の色分け、今のところ全国共通のルールはないようです。赤くぬってあるのは、この道はこっちのレーンだよ、的なことを注意喚起していると思われます。

 

南から北を望みます
一風変わったCMをする会社(と認識しています^^)の
タマホーーーーーーーーーーーーーーーーーーム!がありますね。

タマホーム九州、福岡から伸びてきた企業のようです。

ただし2018年現在ではこの場所にタマホーームの赤い文字を見ることはできなくなっているようです。

 

★0.0㌔ (起点)
ついに来ました19号の起点です^^

今までのは序章にすぎません・・(ま、写真2枚分でしたが)

ここから長野までなら270km・・・^^

なので前置きに書いたとおり岐阜は多治見を目指します!

※2018年時点ではこの破れかけのシールはきれいなものに取り換えられていました^^

 

熱田神宮南交差点。国道1号、国道247号との合流地点、交通量が多いですね。

矢印の指すくらいい白く光って見える小さな看板、見えますか?柱に貼ってあるほうではなくてコンクリの壁にチョイと乗ってるやつですが、これ、キロポストと言います。

キロポスト、正式には距離標(きょりひょう)と言うようです。

キロポストと言う名のとおりに1キロごとにあったり、もっと間隔狭く100mごとにあったりいろいろなようです。国道19号は100mごとですが、ちょいちょい無いところがあるような気もしました。ほんとにないか見落としかはわかりませんが、これからちょいちょい、出てきます。

歩いたときやマラソンなどするときの距離の参考にもなるかもしれないのでぜひ注目してくださいね^^ 旅のお伴にも^^

本来の使い方は事故とかのときの目印などにするようです。ま、使い方はアイデアの数だけ、ですもんね^^

 

交差点の写真をメインに撮り歩きます。

そこに歩道橋があれば(必ず!)のぼります^^

遠くに見えるでっかい建物、その名も
『ザ・ライオンズ ミッドキャピタルタワー』ライオンズマンションなんですね。

地上47F建て、RC造で高さ161mほど。もちろん屋上には避難用のヘリポートもあります。

瑞穂区に移転した名古屋経済大学高蔵高等学校・中学校の跡地に立っています。この高蔵高校(たかくらこうこう)のある瑞穂区、桜通線 瑞穂区役所付近の土地は、昔は愛知県立大学でした。玉突き玉突きですね。

同じ場所に立て直すことができないためこうなるのでしょうか。県大は、長久手にあった県立女子短期大学と統合されて今の形になっているようです。しかし名古屋の私大は都心回帰で名駅や栄周辺に戻ってきています。県大もいずれ帰ってきたりするのでしょうかね。

ちなみにこのマンションのとなりらへんにイオンモール熱田があります。こちらは大同特殊鋼の跡地に立地しています。

イオンとイオンモールの違いについてですが、難しいことをいうと経営主体がとかいろいろありそうなので、超々アバウトに簡単にいうとイオンモールはテナントなど入った大型の店舗イオンは小型~中型店舗、マックスバリュはスーパー、といった感じでしょうか。ただしこの熱田イオン、昔はイオンモールじゃなかったです。今はイオンモールが経営をすることでイオンモール熱田になったようです。

ま、どれも仲間なのでイオン株の株主優待でもらえるオーナーズカードはどこも使えるようですが。

 

0k00。始まりの場所ってなんだかワクワクしますね^^

『尾張の始まり』とかいうつまんないシャレも思いついてしまうくらいワクワクします。

 

岡部又右衛門(おかべ またえもん)さんです。

足利将軍家や熱田神宮、名古屋の英傑信長のためにいろいろ造ったようです。

その息子さんも秀吉、家康に仕えていた大工の名門のようですね。ここに昔そのお屋敷があったんだとか。

・・ほぼほぼ書いてあることを書いただけになってしまいました^^;

 

(おおぅ・・今(2018)ここ駐車場とファミマになってる・・こんな新しそうなビルも取り壊したりするんか・・)

 

(こっちはまだありました^^)

笠亭 仙果(りゅうてい  せんか) 。立て札の字が写真からは読めないので簡単に説明すると・・・、

江戸時代の戯作者、庶民用の小説を書いてた人、というところでしょうか。実家は質屋でそれがあった場所のようです。江戸で有名だった戯作者の柳亭 種彦(りゅうてい たねひこ)という人のお弟子さんだったそうです。

 

北東へ。新緑が待ち遠しい冬姿ですね^^

 

松屋院、しょうおくいん と読むそうです。公式HPらしきところになにも書いてないので詳細は不明です。曹洞宗のお寺です。

 

熱田神宮の門前町らしいお店ですね。

 

右手には熱田神宮、やさしい神話の生きてるCMでおなじみの杜(もり)です。参拝は24時間できます。夜間参拝はお静かに^^

熱田神宮のご神体はご存じ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)ですね。ご神体というのは神道でいう『礼拝の対象となるモノ』だそうです。仏教でいえばご本尊、といったところでしょうか。

日本神話に出てくるスサノオという人がヤマタノオロチを倒したときに尻尾らへんから出てきたというアレです。これが巡り巡ってヤマトタケルの手に渡り、そのヤマトタケルの死後、妻が実家のある尾張国でその剣を奉ってできたのが熱田神宮、ということだそうです。

しかしこの草薙剣、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と同一視する考え方と、そうではないという考え方があるようです。古い話でかつ、神話のことなので、異説もたくさんあるのはうなずけるところです。

ちなみに天叢雲剣ですが、これはオロチから切り出したときにはそんな名前で呼ばれていたらしいです。言葉の通り、雲が叢=群がる剣、オロチの上に雲が群がっていたからそんな名前が付けられたとかなんとか。天の、は天に雲が群がっていたから、か、天≒神のつくったつるぎ、ということのようです。
そしてそれが改名されて草薙剣になった、というのがこれらが同一の剣であるという説のほう。

草薙剣、三種の神器に選ばれていますね。
あと2つ、八咫鏡(やたのかがみ)は伊勢神宮の内宮に、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は皇居にあります。あるにはあるのですが、誰もその本体を見たことがないという稀有な存在です。所有者(といっていいのか)の皇族ですら見たことがない、見てはいけない?とのこと。

この神器、天皇の後継者の証として、権威の証として機能する、という面もあるようです。

伝説、神話は解明のロマンもありますが、解明されないまま謎のまま、というロマンもあってどちらがいいのか甲乙つけがたいですね。

しいていうなら『どっちもいい!』という玉虫色のこたえになりそうです。

ちなみに草薙剣、誰もみたことがない!、というとおり、熱田神宮にも展示していません。別の宝物が展示されているので興味があれば見てみてください。

また、ご神体とは別に主祭神という存在があり、それが熱田大神、これは天照大神のことといわれているようです。

天照大神は太陽を神格化した神と考えられていて、天皇家の祖神・・最初のご先祖様、であり、日本の神中の神といった存在です。

先ほどヤマタノオロチを倒したスサノオの姉でもあるようです。岩戸に隠れて世の中が暗くなったあの話の神様でもありますね。

熱田神宮の別記事があるのでリンクを貼っておきます。

熱田神宮

熱田神宮の鳥居。ただしこちらは裏側です。ここの反対側の名鉄 神宮前駅側がたぶん正門側です。

 

歩道橋に上っています。写真は白鳥小学校の校舎です。
公式では明治6年開校だそうです。

このへんの地名は、白鳥、しとり読みとなります。センチュリホールもしとりせんちゅりー、白鳥町はしとりちょう。

でも市営地下鉄乗ってると、「しとり~~」とアナウンスが流れたりして、表記ゆれが若干見られますが、だいたいにおいて「しとり」読みとなるようです。

ちなみに、白鳥の語が使われる理由は、ヤマトタケル(漢字で書くと・・日本武尊/倭建命)の言い伝えに関係します。

ヤマトタケル死後、白鳥(ここではハクチョウです^^)に姿を変え、その妻がいるこの地に降り立ったという言い伝えからそれが地名となっているようです。

ただし、ヤマトタケルのほうから調べてみると、どうもこのあたりに来た感じがしないんですよね。謎です。

それと、この白鳥、名古屋市のHP上で見ると「シロトリといえば、水田を構えることをいい、正しくは代取(しろとり)」の意であり、付近に「白鳥陵があったところから名付けられた」ということで、シロトリという地名に白鳥という字をあてた、ということなんでしょうね。

そういう意味で、白鳥=しとり、としてしまっては本来の意味=代取=しとり から外れるので由緒正しきはやはり代取=白鳥=「しとり」なのでしょうね。

ちなみに名古屋市のHPはリンクフリーとのことなので貼らせていただきます^^地名の由来に興味ある方はこちらが網羅的で有用と思います。

熱田の地名(由来)

 

降ります^^

 

おりる前にもいっかいパシャ^^

 

0.4キロ地点^^まだまだ先は長い^^;

 

白鳥御陵の標柱が・・。

しかしなぜここに?すこし離れた北西の場所には正式な白鳥御陵=白鳥古墳があるのですが。

 どうもヤマトタケル伝説は謎が謎を呼ぶ展開となります。

ちなみにこの標柱、2018年現在はすこし北へ移設されたようです。

北へ進みます。

地蔵さんです。道あるところお地蔵さんの影あり、ですね。

 このいたるところにおられるお地蔵さん、本名というか実際の名前を地蔵菩薩というそうで、つまりは菩薩様ですね。仏教由来のお方です。菩薩をすごくかんたんに誤解を恐れずにいうと、超やさしい『人』で人々を苦しみから救うためにおられるそうです。

それがいろんなバリエーションをもって祭られているようで、道端ではお地蔵様たちは道祖神(どうそじん)的に、つまりは旅の安全などを願って置かれていたりします。

 

こちらも曹洞宗のお寺で福重寺(ふくじゅうじ)というそうです。公式HPによれば創建は1394年と歴史のあるお寺のようです。

 

金刀比羅神社、ことひらじんじゃと読むそうです。全国には金刀比羅神社系列の神社が多数あるようで、こんぴらさん、でゆうめいな香川県の金刀比羅宮(ことひらきゅう)がその総本山になっているそうです。ことひらがなまってこんぴら、でしょうか。

金刀比羅系列の神社は、元は真言宗系のお寺だったようですが、明治時代の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)のときに神社に鞍替えし、いまに至ります。

もともとはインドの神様クンピーラというワニの神を祭っていたものが、廃仏毀釈による攻撃をさけるため、でしょうか、寺から神社に鞍替えした時期に、大物主(オオモノヌシ)という日本神話の神様に変更されたようです。ご本尊がご神体になったわけですね。
どちらも水に関係する神様です。そのへんから大物主が選ばれたような感じのようです。

「こんぴら」の読み、音は「クンピーラ」に近いですね。

廃仏毀釈は、ざっくりいえば神道と仏教のうち、仏教をぶちこわせ、という運動みたいなものですね。

天皇家は、本来日本の神話の神を先祖にもつ神道に関する家系ですが、だんだん聖徳太子が法隆寺をつくったり、聖武天皇が奈良の大仏をつくったりと、仏教をといりれ、神仏習合(しんぶつしゅうごう)、神道と仏教の合体系となっていました。

それを、江戸時代ごろに、仏教がくる前の神道の精神に立ち戻ろう的な動きが国学者などからあがって、神仏習合(神仏まぜこぜ)→神仏分離(神仏分ける)→廃仏毀釈(仏教をとりのぞいて神道を!)となったようです。

あの三重は松坂出身の国学者、本居宣長もやはり国学者らしく仏教を排除しようという意識が強かったようです。

これは、仏教を排斥しようというよりも、神道という日本古来の思想に立ち戻ろうというものであるため、いちばん日本に根をおろしている外来の思想・宗教である仏教の排斥がとくに目立ちますが、宣長は儒教などもやはり排斥したかったようです。儒教は中国の思想・宗教ですからね。仏教はインド。

旗屋町(はたやちょう)の交差点です。名古屋市営地下鉄 名城線 神宮西駅があるところでもあります。

この旗屋町もなんだか由緒ありそうな雰囲気なので先ほどの名古屋市のHPをみると、雄略天皇の時代に中国から来た機織り(はたおり)の漢織(あやはとり)・呉織(くれはとり)の二人の織女、機織りの技術者ですが、そのうちの一人を神宮に奉ったのが起こり、といわれているそうです。

でも、あやはとり、くれはとりのどちらを奉ったのでしょうか・・?言及してないってことはそこは文書に書いてなかったのかもですね。また、なぜこの地が旗屋と呼ばれるようになったのかも若干不明です。熱田神宮近辺が旗屋と呼ばれるならまだわかりますがちょっと遠い気も。名づけた人の感覚でいえばこれは近いのでしょうかね。。機=旗、で、機織りの家的に屋という字をつけて、旗屋、という感じかとは思うのですが。

ともあれ、これもまた神話時代に近い頃のお話のようです。

クロガネモチの木、常緑^^

熱田区の木、になっているそうです。秋には小さな赤い実をいっぱいつけます。

この木を含むモチノキ科の木は樹皮を精製するとトリモチがつくれたそうですよ。このトリモチは蝋のことのようですね。ロウソクのロウ。

交差点を横断します。

曹洞宗のお寺が多いですね。

武家には禅宗が多いといいますし、名古屋は武将の街、そういうことなんでしょうかね。

地下鉄の駅^^

神宮西は初詣期間はそれはそれは混雑して大変です。熱田神宮への参拝客は警察官が多数出動して境内で警備にあたるほどにすごいです。てかほかのところいったことないので他も同じくらいすごいかもしれませんが^^;

ちなみに名古屋市営地下鉄はおおみそか、12月31日はほかの私鉄同様、終日運行しています^^